ホームセンターの彫刻刀を彫刻刀メーカーが使ってみた
前々回のブログ「100均の彫刻刀を彫刻刀メーカーが使ってみた」が好評だったので、今回は100均の彫刻刀の他に気になっていたホームセンターの彫刻刀を買って使ってみました。
100均の彫刻刀と同じように色々試してみたのでリポートしていこうと思います。
ホームセンターで売っている彫刻刀を買ってみた
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新潟の某ホームセンターで売っていた彫刻刀の「丸刀6㎜」と「印刀7.5㎜」を買ってみました。私が買った物以外にも平刀1.5㎜・3㎜・4.5㎜・7.5㎜、丸刀1.5㎜・3㎜・9㎜、印刀3㎜・4.5㎜、三角刀1.5㎜・3㎜・6㎜がありました。
価格は全て728円(税込)でした。
台紙の裏面の用途には“木材・竹への彫刻・細工に”と記載されていました。
刃の材質は安来鋼刃物用特殊鋼と表記してあり、柄の材質は記載がありませんでした。
見た感じ、柄の長さや柄から出てる刃の長さなど弊社の製品とほぼ同じでした。
では、、、
木版で使用するシナベニヤを彫ってみた
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当たり前かもしれませんが、100均の彫刻刀より切れます。
これで728円は凄いと思いました。
次に、、、
消しゴムを彫ってみた
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消しゴムハンコをするのであれば、十分な切れ味だと思います。
彫り面もキレイでした。
ホームセンターの彫刻刀を研ぎ直して彫ってみた
研ぎ直してもあまり変わらないかと思いましたが、100均の彫刻刀の時のように研いだらどうなるか気になったので試してみました。
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100均の彫刻刀みたいに研ぎ目はほとんど残っていませんでしたが、もしかしたらもう少し研ぎ目が細かくなるかと思い研いでみました。
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少し残っていた研ぎの目が取れてよりキレイになりました。
もしかしたら切れ味も多少変わるのか・・・
結果、予想通り少し良くなりました。
まとめ
刃の材質が安来鋼刃物用特殊鋼となっていましたが、青紙、白紙、黄紙のどれになるかはわからなかったので、切れ味の持続性(使い方にもよりますが)がどの程度持つかはわかりませんが、木彫りを始めてみたいけど道具にあまりお金をかけたくない、、、そんなに頻繁に使うわけではないという方の選択肢のひとつとしては良いのではないかと思います。
ちなみに弊社の彫刻刀は青紙スーパーという安来鋼の中でも一番硬い鋼を使用しており、切れ味が良く持続性も良いのが特徴です。長く木彫りを続けたいという方、今はホームセンターで買った彫刻刀を使っているけどもう少し良い彫刻刀が欲しいという方にはぜひ一度弊社の彫刻刀を使ってみていただきたいと思います。
「100均の彫刻刀を彫刻刀メーカーが使ってみた」の記事でも言いましたが、せっかく始めてみようと思った木彫りが道具のせいで思うようにできなくてつまらなかったってなるのはもったいないし、彫刻刀メーカーとしては寂しい気がしますので、やはり道具は彫るものによって選んだり、趣味にかける予算や自分の満足度などを考慮して選んでもらえると良いかなと思いました。
彫刻刀メーカー3代目の「使ってみた」シリーズ、次回もお楽しみに(笑)