刃物業界で使われる用語集【製品版】
前回、刃物業界の製造工程で使われる専門用語を中心に紹介しましたが、今回は彫刻刀や包丁の種類、弊社の主力製品の用語を中心に紹介していきます。
意外と「この商品ってなんて読むんだろう?」「読み方がわからなくて店員さんに聞けない」なんて思ってた方もいるのではないでしょうか?
あ
・浅丸(あさまる)
刃にRがついているので様々な深さや大きさの溝を彫ることができます。Rは丸刀より浅くなっています。
・浅丸曲(あさまるまがり)
スプーンなどすくって彫りたい時などに使います。
・印刀(いんとう)
イスカ・小刀(こがたな)とも言う。広い面を大きく削ったり、切れ込みを入れたり、刃先を使って細かい作業ができます。右と左があります。
・印刀曲(いんとうまがり)
消しゴムはんこの余白を彫る時に便利な道具です。右と左があります。
か
・革包丁(かわぼうちょう)
革断ち包丁(かわだちほうちょう)とも言う。革を裁断する時に使います。
・牛刀(ぎゅうとう)
肉、野菜、魚(骨は×)など、幅広い材料を切ることができる一般的な包丁です。また、お刺身や肉のブロックを引くことができます。
・クリ小刀(くりこがたな)
すかし彫りなど、普通のものでは届かないような所に使います。右と左があります。
・極浅丸(ごくあさまる)
鎌倉刀(かまくらとう)・鎌倉型(かまくらがた)とも言う。刃にRがついているので様々な深さや大きさの溝を彫ることができます。Rは浅丸よりも浅くなり、ほぼ平らに近いです。
・極浅丸曲(ごくあさまるまがり)
スプーンなどすくって彫りたい時などに使います。
さ
・ササバ刀(ささばとう)
能面裏の仕上げなどに使います。
・三角刀(さんかくとう)
刃がV字になっており、鋭い溝を彫ることができます。
・三角曲(さんかくまがり)
刃がV字になっており、鋭い溝を彫ることができます。
・三徳包丁(さんとくほうちょう)
肉、野菜、魚(骨は×)など、幅広い材料を切ることができる一般的な包丁です。
・底丸三角(そこまるさんかく)
刃がV字になっており、Vの底が丸くなっている三角刀。仏像彫で使います。
た
・彫刻刀(ちょうこくとう)
木彫りをする道具です。木以外にも消しゴムハンコなどにも使えます。
な
・ナギナタ刀(なぎなたとう)
鎌倉彫などによく使われます。右と左があります。
・菜切り包丁(なきりほうちょう)
主に野菜を切るのに用いる和包丁です。
・生反(なまぞり)
やり鉋をミニサイズにしたような刃物。表面の仕上げなどに使います。
は
・平刀(ひらとう)
木の表面を平らに削ったり、溝を滑らかにするときに使用します。
・平曲(ひらまがり)
溝の底面仕上げなどで使用できます。
・平丸(ひらまる)
間透(あいすき)・出丸(でまる)とも言う。丸みを帯びた刃先で広い面の削り出しに使います。鎌倉彫によく使います。
・深丸(ふかまる)
刃にRがついているので様々な深さや大きさの溝を彫ることができます。Rは丸刀より深くなっています。
・ペティナイフ(ぺてぃないふ)
果物、野菜などの飾り切りなどに使います。
ま
・丸刀(まるとう)
がんとう・内丸(うちまる)とも言う。浅丸・極浅丸・深丸を総称して丸刀や内丸と言う場合もある。刃にRがついているので様々な深さや大きさの溝を彫ることができます。
・丸曲(まるまがり)
スプーンなどすくって彫りたい時などに使います。
・面打ち丸曲(めんうちまるまがり)
能面の仕上げに使います。底からスクイができるので面裏彫りに使えます。
・木彫ノミ(もくちょうのみ)
木彫りをするときの荒彫りに使う道具です。